• ホーム
  • 性器にできたイボは尖圭コンジローマ!どうやって治す?

性器にできたイボは尖圭コンジローマ!どうやって治す?

説明している医者

複数の相手と性行為をしたり、性的に活発なパートナーと性交渉をする人であれば、性器や肛門の周辺に小さなイボができていることに気がつくことがあります。性器の周辺にできる無痛性のイボの正体は尖圭コンジローマで、性病のひとつです。

尖圭コンジローマは男性と女性の両方で発症しますが、男性であれば陰茎の亀頭・冠状溝・包皮・陰裏などにイボができます。女性であれば、大小陰唇・膣前庭・膣・子宮頸部などに病変が生じます。発症しても強い痛みを感じることはありませんが、違和感や灼熱感を感じる場合があります。性交の際に病変部が切れて出血すると、他の性病に感染するリスクが高くなります。

尖圭コンジローマの病原体はヒトパピローマウイルス(HPV)で、性交の際に相手の人の皮膚が患部と接触すると感染します。ヒトパピローマウイルスには100種類以上が確認されていて、皮膚に感染するタイプと性器や粘膜に感染するタイプに分けられます。尖圭コンジローマは性器に感染するHPVが原因で発症しますが、ウイルスのタイプごとに良性腫瘍や悪性腫瘍ができます。性器に感染するHPVの中には、女性が感染すると子宮頸がんを引き起こすタイプが知られています。ワクチン接種により、女性の子宮頸がんを起こすタイプのウイルス感染を予防する方法があります。

性器にできた尖圭コンジローマの中には、放置しても自然に治癒する場合があります。ただし中にはイボの範囲が拡大したり、悪性腫瘍になるケースがあるので、イボができたら放置せずに適切な治療を受けるようにしましょう。

尖圭コンジローマの治療方法ですが、従来は手術で切除したりレーザーで焼いてイボを破壊する外科的治療が行われてきました。手術をしたりレーザーで焼く場合は即効性がありますが、治療後に傷跡が残るという問題があります。物理的にイボを除去しても皮膚にヒトパピローマウイルスが感染し続けているので、再発するケースも少なくありません。

最近は外科的治療だけでなく、医薬品(外用薬)を使用して尖圭コンジローマの治療をする方法があります。治療に使用する医薬品はベルセナクリームで、塗布すると皮膚の内部にある免疫細胞を活性化させることで病原体のHPVに対して攻撃をする効果があります。ベルセナクリームの有効成分によって活性化された免疫細胞が、ウイルスや病変部を攻撃して治癒する仕組みです。

ベルセナクリームの使用方法ですが、1日おきに寝る前に患部やその周辺に塗布します。起床後に、就寝前に塗布したクリームを石鹸で洗い流しておきます。治療期間は2~3か月で症状が改善するまでに時間がかかりますが、免疫細胞を活性化させることで治療後の再発を防ぐことができます。ベルセナクリームは医療用医薬品なので、医師の診察を受けて処方箋を出してもらわなければ購入することができません。海外から個人輸入する方法であれば、医師の処方箋がなくても入手することが可能です。

関連記事
HIVとエイズの違いについて理解を深めよう! 2020年04月24日

エイズ(後天性免疫不全症候群)は1980年代に確認された比較的新しい性病で、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染すると発病します。ウイルスに感染してもすぐにエイズ特有の自覚症状が出る訳ではなく、数年~20年間にわたる長い潜伏期間を経てから発病します。HIVに感染すると血液中の免疫細胞に寄生して増殖を...

令和の現代でも梅毒に感染する可能性がある!治療薬は何? 2020年03月17日

梅毒は中世から世界中の多くの地域で、性行為によって伝染する病気として人々に恐れられてきました。20世紀の半ばにペニシリンが発売される以前には梅毒を完治させることができなかったため、文字通り不治の病でした。ペニシリン系抗生物質は梅毒トレポネーマに対して高い抗菌効果を発揮するため、現在は完治させることが...

淋菌が原因の淋病に感染した場合の対処方法とは? 2020年02月18日

淋病はポピュラーな性病で、クラミジア感染症と並んで感染者数が多い感染症のひとつです。淋病の主な感染経路は性行為で、3~9日程度の潜伏期間を経た後に炎症を発症します。男性であれば尿道炎を起こして排尿痛・尿道の腫れ・分泌物(膿)などが発現し、女性は子宮頸管炎を発症して不正出血などの症状が出ます。男性の場...

性器ヘルペスは男性と女性で症状が違う?治し方は? 2020年01月23日

性器ヘルペスは性行為によって感染する死病のひとつで、発症すると性器や周辺にチクチクした痛みをともなう水ぶくれや赤い発疹が特徴です。水ぶくれや発疹は放置しても1~3週間程度で自然に治癒しますが、初めて発症する場合はリンパ節が腫れたり、発熱の症状が出ることがあります。治癒した後も病原体は体内に残存し続け...

膣カンジダは痛みと痒みを伴う場合も!早期治療を! 2019年12月29日

大手製薬メーカーが調査した結果、女性の4人に3人は一生の間に少なくとも1回は膣カンジダ症を発症することが明らかになりました。これは女性器のデリケートゾーンや膣の内部で起こる炎症で、痒みや灼熱感などの症状が出ます。痒み以外にも悪臭が強いおりものが出る場合もあり、治癒するまでは不快な症状に悩まされます。...